海外から流入されたオンラインカジノは、いまや日本におけるギャンブルの新たな定番として多くの人々から楽しまれています。
そんな中でも新しい形のゲームが、オンラインカジノで誕生しています。
それが、ライブゲームです。
ライブゲームは、海外のどこかで実際に行われているゲームの様子をネットを通じて生配信をし、視聴者がそのゲームに参加するというもので本物のカジノを楽しめると多くのファンを産んでいます。
今現在、オンラインカジノは海外業者のみで日本の運営会社は存在しません。
日本では一部を除きギャンブルそのものが違法であるからです。
ですが、いわゆるカジノ誘致とそれに伴う法改正により、今後もしかしたら日本の運営会社が誕生するかもしれません。
日本のギャンブルはライブゲーム向き
日本でギャンブルというと真っ先に思い浮かべるのがパチンコですが、パチンコはライブゲームにはあまり向きません。
ライブゲームは、そもそも見ているだけでも楽しいと感じられるものでなければ不向きだからです。
そういう意味では、日本に古来からあるギャンブルは非常にライブゲーム向きだといえます。
例えば、「丁半博打」はその際たる例であるといえます。
器の中に女性がサイコロ2つを投げ入れ、その合計が奇数か偶数かを決めるという非常にシンプルで、かつ確率も50:50というギャンブルの真髄を楽しめるこのゲームは、むしろ海外でも人気になることうけあいです。
そして様々な絵柄が描かれた花札も、盛り上がること間違いなしでしょう。
このように、日本に昔からあるギャンブルは非常にライブゲーム向きで、もしこれらがライブゲームとして楽しめるようになると現在のオンラインカジノをより発展させていく可能性も大いにあるのです。
日本のゲームとライブゲーム
そして、ライブゲームでプレイできるものが増えてくると形式も変わってくる可能性もあります。
たとえば日本では賭け将棋、いわゆる「真剣」と呼ばれるものが存在します。
この真剣には2種類の賭け方が存在しているのです。
一つは、指し手同士が互いの勝利に賭けるという遊び方で、もう一つは「代打ち」と呼ばれる自分以外の指し手を用意して、自分が連れてきた代打ちの勝利に賭けると言うものになります。
この「代打ち」という仕組みを利用すれば、将棋の対局をネットで配信しそれぞれの指し手の勝利に視聴者が賭けるという新しいライブゲームが誕生します。
そして、この代打ちの形式が広まればより一層ライブゲームの幅が広がるのです。
日本版ライブゲームは既に存在?
実は、この代打ち形式を利用したライブゲームはある意味すでに存在しているといえます。
例えば競馬です。
実は、今現在の競馬はネットで馬券を購入することが出来ます。
つまり、ネットで馬券を買ってテレビやラジオを通してレースの様子を知ることが出来るのです。
これはまさに「どんな場所でもギャンブルを楽しむ事が出来る」オンラインカジノと同じ形式だといえます。
さらに、テレビゲームの画面でなく本物のレースの様子を生で見聞きしながら楽しむ事が出来るため、まさにライブゲームです。
このように、実は偶然の産物であるのかもしれませんがすでに日本では新しい形のライブゲームが誕生していたといっても過言ではありません。
そのため、もし日本で賭博に関する法律が改正され日本版オンラインカジノが誕生すると、いままで日本で楽しまれていたギャンブルがライブゲーム化する可能性は大いに存在するのです。
ネックになるのは既存の業界団体
今後、特にこのコロナ禍においてはギャンブルのライブゲーム化というのは可能性として大いに存在しますが一部業界団体が反対するという可能性も少なく無いです。
競馬や競輪のようなスポーツを対象としたギャンブルは非常にライブゲーム向きですし、そういう意味ではスポーツくじもライブゲームとは相性が良いといえます。
しかし、最初に申し上げたようにパチンコなどの筐体を用いたギャンブルというのは、ライブゲームには非常に不向きです。
「どっちが玉を多く獲得したか」で競うようなパチンコ番組は存在しますがすべてが深夜での放送ですし、その存在を知っている人はほとんど居ません。
さらにパチンコはひたすた玉を打ち出すだけのギャンブルなので、上記のスポーツに比べるとその様子を延々と放送するというのは視聴者も辛いです。
そういった点もありパチンコ業界は、もしライブゲームを推進するような動きがあれば反対に周る可能性は大いにあるでしょう。
まずは法改正
日本版ライブゲーム自体にはかなりの可能性が秘められていますが、現状としてはまず法改正が行われないと日本版オンラインカジノ自体が生まれることがありません。
しかし、このコロナ禍の時代を考えると自宅でもプレイできるオンラインカジノを許容するような動きが生まれることは大いに考えられます。
今後の動きに注目していきましょう。